「外壁塗装のお得パック」は、本当にお得なのか？

こんにちは。姫路市で創業以来41年（令和6年現在）こだわり塗装のほりちゃんの2代目代表親方・堀博之です。今日もお家を大切に守る塗装の知恵をお話いたしますね。

チラシに掲載されている「外壁塗装コミコミお得パック」「大人気！外壁塗装パックプラン」って見たことありませんか？これらが本当にお得なのか？今日は職人歴28年の私がご説明させていただきますね。

１．「外壁塗装のパック料金」とは？

外壁塗装を行う時は、まず現地調査を行い、外壁の素材によって塗料の種類や、補修方法の選定、施工面積の計算などに基づいて見積書の作成を行わなければなりません。

しかし、塗装工事においてのパック料金では事前に施工内容や範囲が定められているため、追加費用の心配が少ないのが特徴です。見積もりの段階で総額が分かるため、予算を明確に立てやすくなります。

外壁塗装は、通常だと延べ床面積30坪で屋根塗装を含め100万円前後ですので、塗装のパック料金は安く魅力を感じるかもしれません。しかしパックプランをすぐに購入するのは少しお待ちください。パックプランを検討している方は注意点も把握してから購入するようにしましょう。

外壁塗装の金額の算出方法や実施する工事内容の判断は業者によって異なります。　　　　　　　　しかし、塗装パック料金の場合は、工事に関する様々な費用がはじめから定額で設定されているため、現地調査に訪れた営業マンや職人によって、見積もりの内容が変わることがありません。

パック料金は通常、塗装面積や必要な作業内容に基づいて定額で設定されています。そのため、料金体系が複雑な個別見積もりと比べて、総額が一目でわかりやすいです。

多くのパック料金では、足場の設置、洗浄、下地調整、外壁塗装、付帯塗装、といった外壁塗装に必要な基本的な作業が含まれています。

パック料金は「標準的な条件」を想定していることが多く、壁面積や塗装の種類によっては追加費用が発生することがあります。また、特殊な外壁材が含まれる場合はパック料金が適用できないこともあります。

均一化された内容
パック料金には、塗料や施工内容、保証などが事前に設定されているため、住宅の状況に合った柔軟な対応が難しい場合があります。
塗料の選択肢が少ない
一般的に、パック料金ではコストを抑えるために、使用される塗料の種類が限定されています。使用する塗料のメーカーや材料名はしっかりと確認しておきましょう。
施工範囲が限定的
付帯部（雨樋、窓枠、軒天など）の塗装が含まれていないケースもありますので、どこまでが塗装範囲なのか確認が必要です。