オートンイクシードって何ですか？お勧めのシーリング材をご提案します。

こんにちは♪姫路市で創業以来42年（令和7年現在）こだわり塗装のほりちゃんの2代目代表親方・堀博之です。今日もお家を大切に守る塗装の知恵をお話いたしますね。

今回のお話は、お勧めのシーリング材として「オートンイクシード」について、職人歴29年の私が、ご説明させていただきますね。

オートンイクシードとは、なんぞや？

サイデイングボード壁の塗装工事で避けても避けられないのが、シーリング工事です。

一昔前までは、シーリングの寿命は10年程度と言われておりました。質の悪いシーリングですと、5年も経過すれば目視で劣化が確認できてしてしまうようなものまでありました。

そんな業界背景の中、２０１４年にオート化学さんより新発売されたのが「オートンイクシード」。

これまでにない耐久性と耐候性を実現した「超寿命シーリング材」として、販売から10年経った今でも第一線で活躍しているのが「オートンイクシード」なのです。

１．超寿命シーリング材としての特徴

「超寿命シーリング材」として販売されている「オートンイクシード」が、なぜ長寿命なのか？その作性を見ていきましょう。

シーリング材に求められる性能の一つは柔軟性です。サイデイングボード壁の間に充填されるシーリング材は、冬には寒さで収縮するボードに追従して膨張し、夏には厚さで膨張するボードに追従して収縮します。

そして、シーリング材を柔らかくするために添加されているのが「可塑剤」と呼ばれるものですが、経年劣化によりでシーリング材から分離していきます。

この現象をブリードと言い、可塑剤が分離したシーリング材は柔軟性と弾性が失われてしまいます。

オートンイクシードは経年で流出してしまう可塑剤の代わりに、新開発された「LSポリマー」が配合されました。このLSポリマーは経年で流出しませんので、弾性を超長時間維持することが出来るという仕組みです！　凄いですね！　オート化学さん！

そしてなんと！その寿命は20年から30年とも言われております。

２．優れた『対ムーブメント力』と『接着力』

優れたシーリング材「オートンイクシード」のもう一つの特徴として、耐久性と耐候性の高さがあげられます。

一般的なシーリング材の伸び率は400％なのに対して、オートンイクシードの伸び率は1000％超を誇ります。

耐久テストでは、オートンイクシードに対して、「30％の圧縮と伸縮の4000回の繰り返し」を3サイクル（合計12000回）を行いました。

一般的なシーリング材では１サイクルで破断異常が出たにもかかわらず、オートンイクシードの結果は破断せず、「異常なし」でクリアしました。

ここまでするからオートンイクシードは販売から10年経過しても、第一線で活躍するシーリング材なのですね。

３．いいとこばかりではない、オートンイクシードのデメリット

超寿命で高耐候である高性能オートンイクシードですが、もちろん欠点もあります。

その一つ目は値段が高いことです。通常の変成シリコンだと700~900円前後の値段が、オートンイクシードでは900~1,300円程度になり、かなり差が出てしまいます。

しかし、この金額の差はシーリング材の寿命が20年から30年であることに鑑みると、決して高い金額とは言えないかもしれませんね。

もう一つのデメリットは乾燥時間が遅い事です。通常の変成シリコンと比べると、乾燥時間はおよそ2倍くらい。季節にもよりますが、特に冬は乾燥が遅いです。

まとめ

「オートンイクシード」についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか？

塗替え工事のシーリング材として「オートンイクシード」を使用するメリットはかなり高いと私は考えております。

もちろん、より質の良い工事をすれば安心ですが、予算にも限界があり調達の都合もあります。限られた予算の中でどこに重点を置けば良いのかは、やはり専門家の目が必要になります。

今回は塗装工事の際のおすすめシーリング材についてお話してきましたが、まだまだ疑問に思う建築業界のわからない内容は沢山あります。そんなときは下記のお見積りフォームからでも結構ですので、どうぞ遠慮なくお問い合わせください。電話でも世間話をするくらいの気持ちで、お気軽にご連絡くださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました(=ﾟωﾟ)ﾉ