こんにちは♪姫路市で創業以来42年(令和7年現在)こだわり塗装のほりちゃんの2代目代表親方・堀博之です。今日もお家を大切に守る塗装の知恵をお話いたしますね。
今回のお話は「雨の日でも塗装は出来るのか?」についてです。これを知っていれば、これから塗装工事をお考えの方は、悪質な業者に騙されずに済むかもしれませんし、塗装をDIYするときにも役立ちます。
それでは職人歴29年の私がご説明させていただきますね。

1.雨の日に塗装しても大丈夫なの?☔
結論からお話しすると、基本的に雨の日に外装塗装を行うことはできません。
これは雨の量が多いとか少ないとかに関係なく、土砂降りの雨でも小雨でも雨が降っていれば塗装は出来ません。その理由は、湿度が大きく関係するからなのです。
メーカーが発表する塗装時の条件として『湿度85%以上である場合には塗装を避けてください』と書き込みがあります。しかし、私の体感的には75%以上で施工は行わない方が良いと判断しております。
「天気予報」などで降水確率の高い日には作業を行わない方が賢明ですし、前日に雨が大量に降った場合にも作業は行わないことがあります。(大量の雨の後でも天候が回復し、湿度が下がれば問題はありませんが、塗装面が雨で濡れている場合は不可です。)その時々のケースで判断しなければなりません。
2.雨が降る中で施工するとどうなるのか?☔
雨が降る中で施工すると、どのような影響が出るのでしょうか?
こちらも結論からお話しすると、施工不良の原因となります。どのような施工不良が起きてしまうのか確認してみましょう。
塗料が雨に流されて、その部分の塗膜が薄くなり、光沢がなくなる。
塗膜が乾燥する前に雨にあたると、雨だれが生じてスジが残る。
塗装面に水が付着したまま施工すると、水滴が塗膜の間に残りそれが乾燥すると気泡になる。
以上のような施工不良が起きてしまい、強固な塗膜形成が出来ないということになります。
結果、その塗料の性能を活かしきれなくなります。
3.雨が当たらなければ施工しても大丈夫?
雨が降っていれば、当然湿度も上がっているはずですので、こちらも施工は不可です。
しかしながら残念なことに、雨が降っていても直接雨が当たらなければ施工が出来ると勘違いしているのか、はたまた知っていてなのか、、、そのような状況下でも施工されている悪質な業者さんも存在しているのは事実です。
工期がおしている中で、少しでも工事を進めたい気持ちは分かります。しかし施工不良を出してまで施工するのはあまりにも無責任です。
施主様側から知識として『雨が当たらなくても湿度が高いと施工できない』という認識を持っていれば、不良施工をみすみす見逃す事はなくなります。
4.雨天でも出来る作業があるんです
雨天の中で作業をしているからと言ってすぐに『あそこは悪質業者だ!』と決めつけるのは早計です。雨天だと塗装作業はできませんが、ほかに可能な作業がないわけではありません。
例えば高圧水洗浄などは雨天でも行えますし、下地のケレン作業や部分的な養生は、雨が直接降り込む場所でない限り作業は可能です。塗装後の養生を外すことも出来たりします。
また最近では『湿度が高くても塗装可能』な塗料も発売されています。今後はそのような塗料の開発がどんどんと進み、各メーカーより発売されるようになるかもしれませんね。

まとめ
塗装工事を依頼する際には、正しい知識を身につけておくことが重要です。
専門分野なことなので難しい事柄が多いですが、知識として知っておくと自宅の塗装工事をチェックすることが出来ます。
しかしながら、工事のすべてを把握するのは難しく、知っていれば現場監督できてしまいますよね(笑)最も効率的なのは信頼できる業者探しをすることが一番早いのですが(;^ω^)
これから外壁塗装を考えておられる方には是非ともご参考になればと思います。また、「うちの外壁にはどんな塗料がいいのか?」などのご質問も、是非ともおよせください。
今回は「雨の日でも塗装は出来るのか?」ついてお話してきましたが、まだまだ疑問に思う建築業界のわからない内容は沢山あります。そんなときは下記のお見積りフォームからでも結構ですので、どうぞ遠慮なくご質問くださいね。電話でも世間話をするくらいの気持ちで、お気軽にご連絡ください。









